“てな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:テナ
語句割合
手馴79.3%
手慣13.8%
手狎3.4%
手練3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それより中絶をしていますに因って、手馴てなれねば覚束おぼつかない、……この与五郎が、さて覚束のうては、余はいずれも若いじん、まだ小児こどもでござる。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もなく行衞知れずなりて、其部屋そのへやの壁には日頃ひごろ手慣てなれし古桐の琴、ぬしちげに見ゆるのみ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
つまり手狎てなれているために出し入れが迅速で、従って近距離の命中が確実なために、がたがたピストルながら手離しかねていたものと見るべきで、殊に
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そして、さすが手練てなれた大きな肉切り包丁を鮮やかに使って見せ、肉も吟味に吟味して、やっとのこと
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)