“てなれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手練66.7%
手馴33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥のことは一切取り仕切って、永い間の手練てなれの世帯向きのように気が利いた。新吉の目から見ると、することが少し蓮葉はすはで、派手のように思われた。けれど働きぶりがき活きしている。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
しかも手練てなれの写真師が、 三秒ひらく大レンズ
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
能々拜見はいけんしてさて申やう此御短刀は私しのぞみ御座なく候何卒君の常々つね/″\手馴てなれし方をいたゞき度むね願ひければ君も御祕藏ごひざうの短刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
頼みければ異議いぎなく承知ししばらくの内は此處の食客しよくかくとなりしが兵助はほかに覺えし家業も無ければ彼の知音の世話せわにて加古川の船守ふなもりとなり手馴てなれわざ水標棹みなれざをもその艱難かんなん云ん方なしされど原田兵助は至て孝心かうしんふかき者なれば患難を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)