“てなみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手並42.9%
手練17.9%
本事14.3%
技掚7.1%
手腕7.1%
剣技3.6%
技倆3.6%
本手3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
即ち花生はないけに椿の花を生けようとする場合に、手並てなみが上手でないために、椿の花が正面を向かずに向うを向いたというのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
非常な早業であり、非常な手練てなみであったが、とどめを刺す余裕がなかったものか、その必要を認めなかったものか、きり捨てたまま姿を隠してしまいました。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と口より出任せの嘘をけど、今の本事てなみを見受けたる、得右衛門は少しも疑わず。真に受けて
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いずれも桃太郎が技掚てなみ
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
かかる我君の手腕てなみにも恐れず、公綱きんつなわずか七百余騎にて二千余騎のわが軍に向うというは、先般の負戦に負腹たて、無二無三に仕掛くるものと存じまする。
赤坂城の謀略 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(凄い剣技てなみだ、油断するとあぶない)
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
感心かんしんするほど上手じやうず技倆てなみ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
左に推させ、と右へ、捻ぢ回したる打擂すまひ本手てなみに、さしもたけたる須本太牛は、おぞ頑童わらべ放下ほかさるる猪児ゐのこごと地響ぢひびきして摚と仰反り倒れけり——と描写している。
越後の闘牛 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)