“程”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほど89.4%
ぽど4.6%
てい2.8%
まで0.9%
くれえ0.5%
たま0.5%
0.5%
やゝ0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くりけた大根だいこうごかぬほどおだやかなであつた。おしなぶんけば一枚紙いちまいがみがすやうにこゝろよくなることゝ確信かくしんした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
帽子屋ばうしやッた一人ひとり場所ばしよへたために一ばんいことをしました、あいちやんは以前まへよりもぽどわりわるくなりました、だつて
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
奉行のていが、真に、あなたを愛し、愛する娘を、あなたにくれる心なら、なんで将軍をかくもたびたび、死地の苦戦に駆り立てるのか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほんにこれまでお羨しい赤様の和子様にては、生ひ立ちたまふお行末が御案じ申されまするなど。あるほどの世辞いひたりしに、子を誉められて嬉しからぬはなき世の親心。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
おやじおれもおめえ此頃こないだ馬を買った覚がある。どうだい、この馬は何程どのくれえ評価ねぶみをする——え、背骨の具合は浅間号に彷彿そっくりだ。今日この原へ集った中で、このくれえ良い馬は少なかろう
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
なお宣長のりながの「あら玉来経きふる」説、即ち年月の経過するうつという意。久老ひさおいの「たま来経きふる」説。雅澄まさずみの「手纏たまく」説等がある。宇智うちうちと同音だからそう用いた。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「こつちはそれだひどかねえやそんでもなあ」おつぎは安心あんしんしたやうにそつとはなした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
やゝ暫くしてから、竹丸の聲で何か知ら「わアい/\」とはやし立てるのが聞えたので、若い二人は其のはやし聲に引かれて、裏口へ出て見ると、竹丸の姿は見えないで、突き當りの藪に近い土藏の白壁へ
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
悪い方の部の者は折々出て来てもなかなか怖がって、余注意してどうかするとそうそう自分の山家やまがへ逃げて帰るというような者が多い。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)