“くれえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クレエ
語句割合
92.9%
7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そいつがこの頃は御覧なせえ。けちな稼ぎをする奴は、はうきで掃く程ゐやすけれど、あのくれえな大泥坊は、つひぞ聞か無えぢやごぜえませんか。」
鼠小僧次郎吉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
心配する事アえ、先生。齡ア四十一だべえが、村一番の醜婦みたくなし巨女おほをなごだア、加之それにハア、酒を飮めば一升も飮むし、甚麽どんな男も手餘てやましにするくれえ惡醉語堀ごんぼうほりだで。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
おやじおれもおめえ此頃こないだ馬を買った覚がある。どうだい、この馬は何程どのくれえ評価ねぶみをする——え、背骨の具合は浅間号に彷彿そっくりだ。今日この原へ集った中で、このくれえ良い馬は少なかろう
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)