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位
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くれえ
ふりがな文庫
“
位
(
くれえ
)” の例文
森「なぜ此の
位
(
くれえ
)
な顔を持っていて、穢ない
姿
(
なり
)
をしているでしょう、二
月
(
つき
)
しばり
位
(
ぐれえ
)
で
妾
(
めかけ
)
にでも出たらば
好
(
よ
)
さそうなものですなア」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
此處
(
ここ
)
らの
馬
(
うま
)
だつて
見
(
み
)
ろえ、
博勞節
(
ばくらうぶし
)
門
(
かど
)
ツ
先
(
つあき
)
でやつたつ
位
(
くれえ
)
厩
(
まや
)
ん
中
(
なか
)
で
畜生
(
ちきしやう
)
身體
(
からだ
)
ゆさぶつて
大騷
(
おほさわ
)
ぎだな」
彼
(
かれ
)
は
獨
(
ひと
)
りで
酒席
(
しゆせき
)
を
賑
(
にぎは
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「そいつがこの頃は御覧なせえ。けちな稼ぎをする奴は、
箒
(
はうき
)
で掃く程ゐやすけれど、あの
位
(
くれえ
)
な大泥坊は、つひぞ聞か無えぢやごぜえませんか。」
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
心配する事ア
無
(
ね
)
え、先生。齡ア四十一だべえが、村一番の
醜婦
(
みたくなし
)
の
巨女
(
おほをなご
)
だア、
加之
(
それに
)
ハア、酒を飮めば一升も飮むし、
甚麽
(
どんな
)
男も
手餘
(
てやまし
)
にする
位
(
くれえ
)
の
惡醉語堀
(
ごんぼうほり
)
だで。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
神世の昔××××様のお声がかりの港なんだから、いつから初まったか解かれねえ
位
(
くれえ
)
だ。ツイこの頃まで生きていた太田
道灌
(
どうかん
)
のお声がかりなんてえシミッタレた町たあ段式が違うんだ。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
「うそをいやァ隣の料理屋……といったっていまあるあれじゃァねえ……どの座敷も人で身動きも出来ねえ
位
(
くれえ
)
だった。——だから口の悪い奴はいった、これじゃァ怪談会でなくって怪談祭だ。」
春泥
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
成程
(
なるほど
)
善悪にや二つは無えが、どうせ盗みをするからにや、悪党
冥利
(
みやうり
)
にこの
位
(
くれえ
)
な陰徳は積んで置き
度
(
て
)
えとね、まあ、
私
(
わつち
)
なんぞは思つてゐやすのさ。
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「ちつたあ
黴臭
(
かびくさ
)
くなつたやうだが、そんでも
此
(
この
)
位
(
くれえ
)
ぢや
一日
(
いちんち
)
干
(
ほ
)
せば
臭
(
くさ
)
えな
直
(
なほ
)
つから」
勘次
(
かんじ
)
は
分疏
(
いひわけ
)
でもするやうにいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
敵が然うしたら斯うだと仕方話いしてお目に掛けたゞ、敵なら捻り殺すだが、仕方話で、ちょっくら此の
位
(
くれえ
)
なものさ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『ハイ行きますよ。
貴方
(
あんた
)
の
位
(
くれえ
)
隔てなくして呉れる
人
(
しと
)
ア無えだもの。』
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「そんでお
内儀
(
かみ
)
さん、どの
位
(
くれえ
)
したもんでがせうね
錢
(
ぜに
)
は、たんと
出
(
で
)
んぢやはあ
仕
(
し
)
やうねえが」
勘次
(
かんじ
)
は
危
(
あやぶ
)
むやうにいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
五十五じゃア
定命
(
じょうみょう
)
とは云われねえ
位
(
くれえ
)
で嘸お前さんもお力落しで、新吉
此処
(
こゝ
)
に居るのか
手前
(
てめえ
)
、え、おい
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
前
(
めえ
)
まア許してくれ堪忍してくれと云うが、物の
理合
(
りあい
)
を宜く考えて見なせい、人と云うものは息ある物の
長
(
つかさ
)
と云って、此の
位
(
くれえ
)
な自由自在な働きをするものはねえのだ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
実は
此処
(
こゝ
)
に百両持ってるが、これはお
前
(
めえ
)
のを
奪
(
と
)
ったんじゃアねえぜ、己は
斯
(
こ
)
んな
嬶
(
かゝあ
)
の着物を着て歩く
位
(
くれえ
)
の貧乏
世帯
(
じょてえ
)
の者が百両なんてえ
大金
(
てえきん
)
を持ってる
気遣
(
きづけえ
)
はねえけれど
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
色事だって親の方にも義理があるから追返す
位
(
くれえ
)
なら首でも
縊
(
つ
)
るか、身い投げておっ
死
(
ち
)
ぬというだ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
亥「やッ、それ
計
(
ばか
)
りは旦那聞かれません、今まで
彼奴
(
あいつ
)
の為に
何
(
ど
)
の
位
(
くれえ
)
苦労をしたか知れやしねえ」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あの
巨大
(
でっけ
)
え森のある明神さまの、
彼処
(
あすこ
)
に隠れているのかえ、人の
往来
(
おうれえ
)
もねえ
位
(
くれえ
)
の
処
(
とこ
)
だから定めて不自由だんべえ、彼処は
生街道
(
なまかいどう
)
てえので、松戸へ
通
(
つ
)
ン抜けるに余程
近
(
ちけ
)
えから
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
(
わっち
)
アどの
位
(
くれえ
)
がっかりしたか知れやせん、まご/\している内に
生憎
(
あいにく
)
病気に
罹
(
かゝ
)
りやして、さるお方の厄介になって居ります
中
(
うち
)
に、江戸の侍が海賊を退治したという噂、幸い病気も
癒
(
なお
)
りやしたから
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「おみねや、
己
(
おら
)
アもう此の
位
(
くれえ
)
な怖いもなア見た事はねえ」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
多「旦那様へお預け申したものは
何
(
ど
)
の
位
(
くれえ
)
になりやした」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“位”の意味
《名詞》
(くらい)階級。人と人との恒常的な関係で、指揮・命令をする者とそれを受ける者に関するもの、又、人の集団を、その権利又は義務の大小により分類したもの。
(くらい 形式名詞的に用い)程度。
(くらい)位取り記数法において、個々の数字が書かれる位置。通常、左にあるものほど大きな重みを持つ。
(出典:Wiktionary)
位
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
“位”を含む語句
位置
中位
三位
位牌
其位
官位
地位
品位
源三位頼政
一位
方位
帝位
何年位
五位鷺
気位
御位
位地
位牌堂
源三位
三位一体
...