“五位鷺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごいさぎ90.2%
ごゐさぎ9.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほたる蝙蝠こうもりは言うに及ばず、がんでもからすでも五位鷺ごいさぎでも、彼等にびかけられる多くの鳥は、大抵は皆夕の空の旅人であった。
奥野が帰ったあとで、秋山は又もや机にむかって、あしたの吟味の調べ物をしていると、屋根の上を五位鷺ごいさぎが鳴いて通った。
真鬼偽鬼 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「仙波さん、相変らずはぐらかすねえ。そりゃア、五位鷺ごいさぎの抜け羽でしょう。あなたには、それが天狗の羽根に見えますか」
いや夜あるきにはれている、雨も小留こやみに、月も少しあかければみちすがら五位鷺ごいさぎの声も一興、と孔雀くじゃくの尾の机にありなしは知らぬ事
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その夜空を、しきりと、五位鷺ごいさぎいて行った。幾ぶんか雨気をふくんだ風である。山のほうは降っているらしい。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こまつたことには、わしはらからの工夫くふうでねえでの、くまいやうにくと、五位鷺ごゐさぎうごかぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
主人の妻が「あツ、あツ」と夜天に鳴く五位鷺ごゐさぎの様な声をして驚き倒れる機会はづみに鳥籠が顛倒ひつくりかへると、籠の中から隣人りんにんと不義をしためかけなま首があらはれて幕に成つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
ひら/\、と夕空ゆふぞらくもおよぐやうにやなぎから舞上まひあがつた、あゝ、それ五位鷺ごゐさぎです。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なんとも御謙遜ごけんそんで、申上まをしあげやうもありません。大先生だいせんせい貴下あなたくつて、うして、五位鷺ごゐさぎきざめます。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
城趾しろあとあたりは、人里ひとざととほいから、にはとりこゑからすこゑより、五位鷺ごゐさぎいろけやう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)