“夜深”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よふけ41.7%
よふか20.8%
よぶか16.7%
よふ12.5%
やしん4.2%
よなか4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
というような事で長く議論をして居りましたが、同氏はどう留めてもかぬと見られたか若干の餞別を残して夜深よふけに帰って行かれた。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
げに夜深よふかくして猛虎の声に山月の高き島田の気合に、さしも新徴組の荒武者が五体ピリピリと麻痺まひします。
仕掛けて、夜深よぶかに鳴かせて夢まさせて追い出し、色々つらく当りぬるその報いいかばかり、今のがれてのありがたさよ云々
平民週報社の楼上を夜深よふけて洩るゝ燈火ともしびは取り急ぐ編輯へんしふの為めなるにや、否、燈火の見ゆるは編輯室にはあらで、編輯室に隣れる社会主義倶楽部の談話室なり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
夜ごとに近郷近村より集りきたれる若き男女殆ど無數、皆この一塲の廣塲に集りて、徹宵てつせう踊り騷ぐを常となし、夜深やしんに至るに從ひて、その踊の次第に大に、一時二時頃に及べば
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
そのころから、父親はよく夢中で新聞の相場附けを見たり、夜深よなかに外へ飛び出して、空とにらめッくらをしたりしていた。朝から出て行って、一日帰らないようなこともあった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)