“よなか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜半59.8%
夜中35.6%
半夜1.5%
夜更1.1%
三更0.8%
夜央0.4%
夜深0.4%
深夜0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
通常われわれの家で夜半よなかに急にさわぎがおこれば、まず泥棒がはいつたか、火事か、もしくは急病人ができたと思うだろう。
殺人鬼 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
『それから、夜半よなかになったら、済まないけれど、かごを二ちょう、そっと裏口の木戸へ呼んで来ておくれでないか』
夕顔の門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふだんなら気味が悪くって、とても夜中よなかにひとりで歩くことなんかできないのだけれども、その晩だけはなんともなかった。
火事とポチ (新字新仮名) / 有島武郎(著)
めるのをかないで、墓原はかはら夜中よなか徘徊はいくわいするのは好心持いゝこゝろもちのものだと
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
亥刻よつ半といふと半夜よなかだが、御主人は何んだつて、そんな場所へ行つたんです。話の樣子では、灯も無かつたやうだが」
何かの拍子で眠れなかった時、病人のうなるような声をかすかに聞いたと思い誤ったわたくしは、一ぺん半夜よなかに床を抜け出して、念のため父の枕元まくらもとまで行ってみた事があった。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
どの部屋もひっそりと寝静まった夜更よなかに、お増の耳は時々雨続きで水嵩みずかさの増した川の瀬音におどろかされた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お銀は蒼い顔をして、よく夜更よなかに床のうえに起きあがっていた。そしてランプの心をき立てて、夜明けの来るのを待ち遠しがっていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「これをあげるから、何人たれにも知らさずに、一枚は髪の中に挟み、一枚は今晩三更よなかに焼くが宜い」
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「これをあげるから、何人にも知らさずに、一枚は髪の中へ挟み、一枚は今晩三更よなかに焼くがいい」
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いわく、スペインおよび欧州の多くの部分では鶏が夜央よなかと日出に鳴き、ある鶏は一夜に三度、すなわち二時また三時と真夜中と曙光が見える四分の一時前とに鳴く。
そのころから、父親はよく夢中で新聞の相場附けを見たり、夜深よなかに外へ飛び出して、空とにらめッくらをしたりしていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「鷭だよ、鷭だよ、お次の鷭だよ、晩の鷭だよ、月の鷭だよ、深夜よなかの鷭だよ、トンとつけてトントントンとサ、おっとそいつは水鶏くいなだ、水鶏だ、トントントトン。」と下りてく。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)