“百姓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひゃくしょう63.3%
ひやくしやう16.7%
ひゃくせい4.4%
ひやくしよう3.3%
おおみたから2.2%
しょう2.2%
ムジーク2.2%
ひゃくせう1.1%
ひやくせい1.1%
おたから1.1%
おほみたから1.1%
ひやくせう1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平二は百姓ひゃくしょうも少しはしていましたが実はもっと別の、人にいやがられるようなことも仕事にしていました。平二は虔十に云いました。
虔十公園林 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かききなお百姓ひやくしやう子供こどもあをかきましたが、つてべてたびしぶさうなかほをして、べかけのをてゝしまひました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
欧州の政治家らがその妄迷の政略をもってその人民をくるしめ、その邦家を悩まし、かの百姓ひゃくせいをして
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
日本につぽんでもむかしから百姓ひやくしよう土地とちたがやしたり、やまくづれたりしたとき、ひょっこり石器せつき發見はつけんされたことが屡々しば/\ありましたが、むかしはそれらの石器せつき人間にんげんつくつたものとはおもはないで
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
しかしこれは史家の大きな誤認だと思う。日本の百姓おおみたからの郷土における悠久なすがたを、他民族の百姓と同列に、或いは唯物史観に陥ちた史家の誤謬ごびゅうにほかならぬものである。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、おかみさんが、いつかいったように、百姓しょう子供こどもらは、十せんあめチョコをうことができませんでした。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
小笠原流の礼法を標準としてロシアの百姓ムジークの動作を批評するようなものかもしれない。あるいはむしろ自分のような純粋な素人しろうとの評の方がかえって適切であり得るかもしれない。
ものぐさ百姓ひゃくせうがあるあさ、めづらしく早起はやおきして、はたけ種蒔たねまきをしてゐました。それを頬白鳥ほゝじろがみつけて
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
左内つらつら一五七夜もすがらの事をおもひて、かの句を案ずるに、百姓ひやくせい家にすの句、一五八ほぼ其のこころを得て、ふかくここに一五九しんおこす。まことに一六〇瑞草ずいさうの瑞あるかな。
五二百姓おたからつとめてたなつものを出し、工匠等たくみらつとめてこれを助け、商賈あきびとつとめてこれかよはし、おのれおのれが五三なりをさめ家を富まして、みおやを祭り子孫のちはかる外、人たるもの何をかさん。ことわざにもいへり。
かれ人民富めりとおもほして、今はと課役おほせたまひき。ここを以ちて、百姓おほみたから榮えて役使えだちに苦まざりき。かれその御世を稱へて聖帝ひじりの御世一一とまをす。
農村のうそんにびんぼうなお百姓ひやくせうがありました。びんぼうでしたが深切しんせつなかい、家族かぞくでした。そこの鴨居かもゐにことしもつばめをつくつてそして四五ひなをそだててゐました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)