“鴨居”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かもい85.8%
かもゐ14.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縁側なしに造った家の敷居、鴨居かもいから柱、天井、壁、畳まで、bitumeビチュウム の勝った画のように、濃淡種々の茶褐色に染まっている。
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
頭の上の鴨居かもいに取り付けてある瀬戸物の白い標札を読んでみると、小さなゴチック文字で「標本室」と書いてあることがわかった。
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「昨日行燈の出てゐた二階に間違ひはありませんよ。鴨居かもゐから赤い扱帶しごきで、女草履が片つ方ブラ下がつてゐるのは不思議ぢやありませんか」
「代助はまだかへるんぢやなからうな」とちゝが云つた。代助はみんなから一足ひとあしおくれて、鴨居かもゐうへに両手がとゞく様なのびを一つした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)