“鴨緑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうりょく75.0%
あふりよく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鴨緑おうりょくを溶かした水は其根から根を洗って、無造作にすういと流れている。力強いうねりの外はろくに波も立たない。幅は狭いようでも四十間近くはあろう。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
鴨緑おうりょくを溶かした水が其下を泡立って流れて行く。両岸が露わな為に、上流に見るような凄味に乏しいのは物足らないが瀬の音は高かった。河原を上って今度はドスマという所にかかる。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
最も高き石壁の頂に、幼き耶蘇やそを抱ける聖母マドンナ御像みざうありて、この荒涼なる天地を眺め居給ふ。水の淺きところは、別に一種の鴨緑あふりよく色をなして、一面深き淵に接し、一面は黒き泥土の島に接す。