“聖母”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいぼ32.0%
マドンナ28.0%
マリア16.0%
マリヤ12.0%
サンタ・マリヤ4.0%
サンタ4.0%
シヤウモ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからまもなくして、聖母せいぼマリアはたびからかえってきました。マリアは女の子をよんで、天国てんごくのかぎをかえすようにいいました。
ベルナアルさんは、丘のうしろの洞窟の中へ駆けこんで、聖母マドンナの像の下に跪いておしゃべりの誘惑から逃れるために汗だくになっていっしんに祈る。
葡萄蔓の束 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「いゝえもう結構。ですけど、お母さまがあなたの仰しやつた聖母マリアさまの所へいらしてからは、誰方と一緒にゐらつしましたの?」
「天国ではお酒が高いに相違ない。蝋燭は以前お寺で聖母マリヤ様の前にあつたのを盗んだから、へさなくつちや。」
聖母サンタマリア! 私は存じません!」こう答えるなり彼女は気をうしなってござ張りの床の上にバタリと卒倒した。
其石は今も、勝本の聖母シヤウモ神社の北の浜に落ち散つてゐる。白い石の尖つた先に、赤く染つた部分があると言ふ。此は、小さな石である。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)