“天国”のいろいろな読み方と例文
旧字:天國
読み方割合
てんごく77.3%
あまくに9.1%
はらいそう4.5%
ごくらく4.5%
てんこく4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからまもなくして、聖母せいぼマリアはたびからかえってきました。マリアは女の子をよんで、天国てんごくのかぎをかえすようにいいました。
「賊ではござらぬ。ちと必要あって腰の物拝見したいのじゃ。何をお差しかな。まさか天国あまくにはお差しではござるまいが」
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ないないかような大難にうて、天主でうす様の御救おたすけにあずかり、天国はらいそうへ生れて、安楽な活計たつきに、ひもじい目にもわず、瓔珞ようらくをさげていたいと願うていたところじゃ、早う打ち殺して
切支丹転び (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そういう天国ごくらくをみすみす指折り算えながらわれわれは死ななければならないことは、額に汗する思いなのである。
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
且つ又聖経バイブルの教ふるところれば天国てんこくかんとすれば是非ぜひとも小児せうにこゝろたざるべからず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)