“天上界”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんじょうかい66.7%
てんじやうかい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、そのほしは、めくらぼしでありました。ほかのおほしさまのように、とおく、たかく、からはなれて、天上界てんじょうかいむことができないのであります。
めくら星 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「それは見ることは誰にでも出来ます。美しいと申して、竜宮りゅうぐう天上界てんじょうかいへ参らねば見られないのではござらんで、」
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
上杉うへすぎ隣家となり何宗なにしうかの御梵刹おんてらさまにて寺内じない廣々ひろ/\もゝさくらいろ/\うゑわたしたれば、此方こなたの二かいよりおろすにくも棚曳たなび天上界てんじやうかい
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
……一体いつたいが、天上界てんじやうかい遊山船ゆさんぶねなぞらへて、丹精たんせいめました細工さいくにござるで、御斉眉おかしづきなかから天人てんにんのやうな上﨟じやうらう御一方おひとかた、とのぞんだげな。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)