“桃”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
もも72.7%
もゝ27.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人ふたりはおにわ井戸いどのそばのももの木に、なたでがたをつけて、あしがかりにして木の上までのぼりました。
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
また昔時せきじシナのきさきが庭園を散歩し、ももじゅくしたのを食い、味の余りになりしに感じ、独りこれをくろうに忍びず
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
狂歌は初代弥生庵雛麿やよいあんひなまろの門人で雛亀ひなかめと称し、晩年にはもも本鶴廬もとかくろまた源仙げんせんと云った。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
まだ、さくらはなも、ももはなくにははようございましたけれど、うめだけが垣根かきねのきわにいていました。
金の輪 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、あちらにしろももはなだか、すもものはなだか、しろくこんもりとたようにいていました。
塩を載せた船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
上杉うへすぎ隣家となり何宗なにしうかの御梵刹おんてらさまにて寺内じない廣々ひろ/\もゝさくらいろ/\うゑわたしたれば
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ついでに萬葉まんえふいんむすんで、山邊やまべ赤人あかひとを、もゝはなかすみあらはし
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まあ此處こゝへおすはりなさいとりて、あの水菓子屋みづぐわしやもゝがござんしよ、可愛かわいらしき四つばかり
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
袷の裾を捲つて見せると、成程、ガラツ八の左の足のくるぶし筋彫すぢぼりで小さくもゝの實をつたのがあります。
郊外かうぐわい際涯さいがいもなくうゑられたもゝはなが一ぱいあかくなると木陰こかげむぎあをおほうて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)