“菠薐草”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ほうれんそう78.6%
はうれんさう14.3%
はうれんそう7.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と茂十さんはまたお茶を入れ替えて、いかにも農家らしくお茶請けに菠薐草ほうれんそうのお浸しなぞを添えてくれた。
逗子物語 (新字新仮名) / 橘外男(著)
近よって来た見馴れた鳩の指が芝生の露に洗われうす紅い菠薐草ほうれんそうの茎の色だった。雀も濡れたまま千鶴子の沓先で毬のように弾み上っていた。
旅愁 (新字新仮名) / 横光利一(著)
綴蓋とぢぶた女房にようばうせま臺所だいどころで、總菜そうざい菠薐草はうれんさうそろへながら、
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
菜の莟であるとか、竹の子であるとか、野蜀葵みつばであるとか、菠薐草はうれんさうであるとか、花でも芽でも無いが春子はるこ香蕈じひたけであるとか、此等のものは、其の性質に、和平甘淡のものも有り
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
あたりを見まはしても、目のとゞくかぎり続いてゐる葱と大根と菠薐草はうれんそうの畠には、小春の日かげの際限なくきらめき渡つてゐるばかりで人影はなく、農家の屋根も見えない。
買出し (新字旧仮名) / 永井荷風(著)