“昆布”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こんぶ68.8%
こぶ26.6%
コンブ3.1%
コブ1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曾て昆布こんぶの出しがらをやったら、次ぎに来た時、あんな物をくれるから、醤油しょうゆを損した上に下痢げりまでした、といかった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ともすると、ちよろ/\、ちよろ/\とくさ清水しみづくやうだから、豆府とうふしたへ、あたまから昆布こんぶかぶせる。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かれい干物ひものと、とろろ昆布こんぶ味噌汁みそしるとでぜんを出した、物の言振いいぶり取成とりなしなんど、いかにも
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その昆布こんぶのような黒いなめらかなこずえの中では、あの若い声のいい砲艦が、次から次といろいろなゆめを見ているのでした。
烏の北斗七星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
……そのうへかたごとく、だし昆布こんぶなべそこいたのでは、つよくしても、うもえがおそい。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「まま一献いっこんまいれ。狐坊主、昆布こぶ山椒さんしょで、へたの茶の真似はしまするが、お酌の方は一向いっこうなものじゃが、お一つ。」
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
莞爾々々にこ/\わらひながら、縮緬雑魚ちりめんざこと、かれい干物ひものと、とろろ昆布こぶ味噌汁みそしるとでぜんした
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それから飯の味付けは、上方かみがた式に米の中に昆布こぶ、砂糖などでいろいろ加味しては江戸前えどまえにはならない、塩、酢、だけの味付けが本格である。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
(お菜漬はづけだけでも、)私もそこへ取着きましたが、きざみ昆布こぶ、雁もどき、にしん、焼豆府……皆、ぷんとむれ臭い。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兄さんはいそへ打ち上げられた昆布こぶだか若布わかめだか、名も知れない海藻かいそうの間を構わずけ廻りました。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夜になると、亡者が此処から出て来て、昆布コンブ海胆ニノなどの磯のものを取り、戻って行ったとのことであった(幌別本町の板久孫吉老)。
日本では中国の昆布コンブの漢名をもととして、今から一千余年も前の昔にはこれをヒロメあるいはエビスメ(深江輔仁の『本草和名』)と呼び、現代ではその昆布を音読してコンブといってそれが通称となっている。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
青イハカマハイタ女学生ガ昆布コブノ森ノ中、岩ニ腰カケテ考エテイタソウデス、エエ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)