“蕎麦掻”のいろいろな読み方と例文
旧字:蕎麥掻
読み方割合
そばがき71.4%
そばが14.3%
そばかき14.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全体に食物は、油濃いものの外は、あまり註文ちゅうもんをおっしゃらないので、いつでしたか歯が痛むといって、蕎麦掻そばがきばかりを一カ月も続けられたのには皆あきれました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
小六はまた寒い身体からだ外套マントくるんで出て行ったが、八時過に帰って来て、兄夫婦の前で、たもとから白い細長い袋を出して、寒いから蕎麦掻そばがきこしらえて食おうと思って
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そうそう熱があって、身体がだるいといっていたの、おおかた風邪かぜだろう。蕎麦掻そばがきのできる間、そこに寝ていさっしゃれ」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
湯を沸かして、これから蕎麦掻そばがきを馳走してやろうといい、七輪の欠けたようなものへ木炭すみをつぎ、付火木つけぎをくべ、火だねを作ってフウフウと火を吹きはじめる。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
出来るものは平茶加ひらちょか、山茶加、伊勢(擂鉢すりばち)、素麪鉢そうめんばち、盆釜、半胴はんどう、徳利、肴鉢さかなばち捏鉢こねばち蕎麦掻そばかき等々々様々である。それを大中小と色々に造る。形は昔を守ってくずさない。どこの国のとも甚だ違う。
苗代川の黒物 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)