“霜降”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しもふり66.7%
しもふ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは黒の中折なかおれ霜降しもふり外套がいとうを着て、顔の面長おもながい背の高い、せぎすの紳士で、まゆと眉の間に大きな黒子ほくろがあるからその特徴を目標めじるし
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それとは少し違いますけれども私の家では御存知の通り毎日牛肉を配達させますから物の試験に十日間続けて毎日同じ霜降しもふりロースを取った事があります。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そして彼はこの界隈のどの子供よりも、身装みなりがよごれていて、もう秋も深いというのにまだ灰色のぼろぼろになった霜降しもふりをつけていた。
光の中に (新字新仮名) / 金史良(著)
また脇道にれたが、男の美味いとするまぐろの刺身さしみ上乗じょうじょうなものは、牛肉のヒレ、霜降しもふりに当たるようなもので、一尾の中、そうたくさんあるものではない。
鮪を食う話 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)