“中折”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかおれ80.6%
なかをれ12.9%
なかお6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは黒の中折なかおれ霜降しもふり外套がいとうを着て、顔の面長おもながい背の高い、せぎすの紳士で、まゆと眉の間に大きな黒子ほくろがあるからその特徴を目標めじるし
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
坂上さかがみ外套ぐわいたうそでぢて、くびすよこざまにみながら、中折なかをれひさしから、對手あひて眉間みけんかしつつ
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
茶の中折なかおれをかぶっている。中折れの形はくずれて、かたむへりの下から眼が見える。眼の恰好かっこうはわからんが、たしかにきょろきょろときょろつくようだ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)