“踵”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かかと42.6%
きびす28.1%
くびす19.4%
かゝと4.3%
2.0%
かがと1.1%
かゞと0.9%
あと0.6%
あくと0.2%
あた0.2%
(他:3)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“踵”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語44.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.7%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ダンスはツレブラ、そのシステム、ウォーク、右廻転、左廻転、プロムナード、チロ、かかとを床から浮離するツレブラを愛す。
新種族ノラ (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
菊枝はすっかり沈んでしまって、細い山路をのぼる時から、父親のかかとのあたりに視線を下ろしたきり、全く黙り続けていた。
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
無言のまま与吉を見すえていた栄三郎、何を思ったかくるりときびすを返して、いそぎ足に寺の境内けいだいへはいりかけた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
立停ると、あわただしくポケットを探りながら、クルリきびすかへして、ツカ/\と林檎を賣る少女の前に突ツ立ツた。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
今しも最後の眸を彼君の居給ふ家に注ぎて、はやくびすめぐらさんとしたるとき、その家の門口より馳せ出る人こそあれ。
ザロメはその結果に満足して、あたかも後悔してる人民どもを許してやる女王のような様子で、くびすをめぐらして出て行った。
頭髮とうはつ婦人をんなのごとくながびたるをむすばず、かたよりれてかゝといたる。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
背後うしろむきにかゝとさぐつて、草履ざうり穿いて、だんりて、てく/\く。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二人の相いで木に就いた時、蘭軒は始て黄葉夕陽村舎詩の刻本を手にすることを得、甲子の旧遊を想起して此を賦したのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そして、信長と秀吉と家康は、満身に照明を浴びつゝ相いで登場して、英雄の名をさらつてしまつたのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
「まだかがとにいっぺえくっついてるじゃねえか——何だ、手前の脚は? 月に一ぺんぐらいはお湯にへえってんのか?」
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
黒く磨かれた、かがとの高い靴で、彼女はきりっと、ブン廻しのように一とまわりして、丘の方へ行きかけた。
渦巻ける烏の群 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
児玉氏はかう言つて、自分の脚の下が、外国の土地である事をたしかめるやうに、二三度床板をくつかゞとで蹴飛ばした。
士官は吐き出すやうに言つて、葉つ葉を地面ぢづらに投げ捨てた。そして思ひきり強くくつかゞとで踏みにじつた。
そのあとから児供こどもを抱いて大きなおなかの野枝さんと新聞の写真でお馴染なじみの魔子ちゃんがついて来た。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
時に由ると、嬉しくて堪らぬようにあとから泥足どろあしのまま座敷まで追掛けて来てジャレ付いた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
現に二十三日の晩、最後に会つた時でも別に変つた様子は無く、常の如く快く飲んで別れたのに、あくとなぐりに十日と経たぬ昨日、唯あの新聞記事だけで絶交するとは可笑をかしい。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
ほしは大糜にやどり、月は夾鐘にあた、清原の大宮にして、昇りて天位にきたまひき。
ほんのくるぶしぐらいまでの水である。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
突然、ユーストンの街路の銀鈴の響が尾をひいて、馬のひずめの音が静寂な空気の中に運命的なさけびをたてた。
バルザックの寝巻姿 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
けれども、彼女達の話すアクセントを一度きいたら 彼女達のカカトにはどんなに田舎の泥がしみ込んで居るか。
一九二九年一月――二月 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)