“あくと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アクト
語句割合
悪徒42.9%
惡徒14.3%
14.3%
阿久刀14.3%
阿久斗14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼様あん悪徒あくと野郎が側に附いて居るから、近所の者も見舞にも来ず、薬一服煎じて飲ませる看病人も無い、此様こんなになって死ぬのは誠に情ねえ訳で、うして死んだかなア
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さても越前守殿に於ては夫々それ/″\確固たしかなる證據人しようこにんの有事をいはざる奸惡かんあく無類むるゐの大賊に似氣無にげなき卑怯ひけふ者成とおぼされしに長庵が今ぞ殘らず白状はくじやうなさんとの一言に流石さすが惡徒あくとは惡徒だけ了簡れうけんあらためし者かと言葉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
蒙り自身じしん種々しゆ/″\の辛き目にあはんより事十分にあらはれたる上は惡徒は惡徒あくとだけの肝魂きもだまの有者なれば未練みれんと人に笑はれんよりも流石さすがに潔よき長庵と云るゝやうに白状致して仕舞へと段々理非を譯たる名言を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
現に二十三日の晩、最後に会つた時でも別に変つた様子は無く、常の如く快く飲んで別れたのに、あくとなぐりに十日と経たぬ昨日、唯あの新聞記事だけで絶交するとは可笑をかしい。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
よって思うのに阿久刀あくと神は、『書紀』の穴済あなのわたりの悪神または柏済かしわのわたりの悪神と同じく、要害の地に盤居ばんきょして交通を阻碍そがいした国神の一つであろう。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
この天皇、河俣かはまた毘賣の兄縣主波延はえが女、阿久斗あくと比賣にひて、生みませる御子、常根津日子伊呂泥とこねつひこいろねの命、次に大倭日子鉏友おほやまとひこすきともの命、次に師木津日子しきつひこの命。