“惡徒”のいろいろな読み方と例文
新字:悪徒
読み方割合
あくと50.0%
あくたう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さても越前守殿に於ては夫々それ/″\確固たしかなる證據人しようこにんの有事をいはざる奸惡かんあく無類むるゐの大賊に似氣無にげなき卑怯ひけふ者成とおぼされしに長庵が今ぞ殘らず白状はくじやうなさんとの一言に流石さすが惡徒あくとは惡徒だけ了簡れうけんあらためし者かと言葉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
蒙り自身じしん種々しゆ/″\の辛き目にあはんより事十分にあらはれたる上は惡徒は惡徒あくとだけの肝魂きもだまの有者なれば未練みれんと人に笑はれんよりも流石さすがに潔よき長庵と云るゝやうに白状致して仕舞へと段々理非を譯たる名言を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かくさんが爲にとぼけらるゝか其所らは貴殿より此方が苦勞人くらうにん最早何も斯も御上へ知れて居る己が白状しねへとておたがひに助からぬ命なり意地いぢ不潔きたな愚※々々ぐづ/\せずと奇麗きれいに白状して惡徒あくたうは又惡徒だけ男らしく云て仕舞と云へば長庵は彌々空嘯そらうそぶき三次とやらん何を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)