“苦勞人”のいろいろな読み方と例文
新字:苦労人
読み方割合
くらうにん40.0%
くろうと40.0%
くろと20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あゝはえますれどれで中々なか/\苦勞人くらうにんといふに、れはまあ幾歳いくつのとし其戀そのこひ出來できてかと奧樣おくさまおつしやれば、てゝ御覽ごらんあそばせ先方むかう村長そんちやういもと此方こちら水計みづばかりめしあがるお百姓ひやくしやうくもにかけはし
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
然し、自分から呼び出しをかけたのには似合はず、男に對してどことなくうぶな羞恥を帶び、何か問はれるたびに顏を赤くする樣子を見ると、決して苦勞人くろうと筋のものではないらしい。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
「それやア、君のやうに藝者や苦勞人くろとばかり見て來た目にやア、ね——ありやアまだほんの田舍ものだ。土のにほひが拔けてないのだ。」