“村長”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むらおさ42.9%
そんちやう19.0%
むらをさ14.3%
そんちょう9.5%
おさ4.8%
むらのをさ4.8%
スグリ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村長むらおさの話をきけば、数日前に、このうちへとまって飄然ひょうぜんったというみょうな老人というのこそ、どうやら果心居士であるような気がする。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あゝはえますれどれで中々なか/\苦勞人くらうにんといふに、れはまあ幾歳いくつのとし其戀そのこひ出來できてかと奧樣おくさまおつしやれば、てゝ御覽ごらんあそばせ先方むかう村長そんちやういもと此方こちら水計みづばかりめしあがるお百姓ひやくしやうくもにかけはし
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そこでこの百姓男は、村長むらをさからいひつかつて、坊さんを探しに今朝はやくから、この街道に出て来てゐたのでした。しかし職人や武士や百姓はたくさん通りますが坊さんはなかなか通りません。
鳥右ヱ門諸国をめぐる (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
すると村長そんちょうらしい老人ろうじんが、「おまえさんが、いままでけたつらい修行しゅぎょうのおかげで、あのたかがけのぼれたのだから、その宝物たからものは、だれのものでもない、おまえさんのものだ。」
サーカスの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
酒甕さかがめに酒をたんと貯めてあるのは、村長おさの家しかねえが」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたり一尺五六寸なり。往年此村長むらのをさ社前の石階を造りてなれり。名を後世にのこさんことを欲してこのものを造りおけり。すなはち其家の紋なりと社主かたる。門前に上野信濃国界の碑あり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
島の村長スグリは昔から選挙の習慣があったそうだし、網は共有であって特定の網元はなく、土地も共有であったという。もっともそれは維新までの話である。