鳥山鳥右ヱ門は、弓矢を抱へて、白い馬にまたがり、広い庭のまんなかに立つてゐました。しもべの平次が犬をひいてあらはれるのを待つてゐたのです。 その、しもべの平次を、主人の鳥右ヱ門はあまり好きではありませんでした。平次はかれこれ二月ばかりまへ、 …
著者 | 新美南吉 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「花のき村と盗人たち」帝国教育会出版部、1943(昭和18)年9月30日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約33分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約55分(300文字/分) |