“撞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
88.8%
どう2.8%
つき2.8%
1.9%
どす1.9%
うた0.9%
うち0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早鐘をくような動悸どうきだった、おちつこうとしても、跡をけられてはいないかというおそれで、ついのめるような足早になっていた。
金五十両 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
障子が段々だんだんまぶしくなって、時々吃驚びっくりする様な大きなおとをさしてドサリどうと雪が落ちる。机のそばでは真鍮しんちゅう薬鑵やかんがチン/\云って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
三つの捨て鐘を打つて、十二つきの繩を引くのである。その他の時は私は陽が輝けば芝生の上に出て、高い銀杏の樹の影に眠つた。微風は湖の方から吹いて來た。
草の中 (旧字旧仮名) / 横光利一(著)
千住せんじゅ製絨所せいじゅうしょかねふち紡績会社かの汽笛がはるかに聞えて、上野の明け六時むつの鐘もち始めた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
尻餅しりもちく様に、捨てる様に下ろす。下ろすのではない、荷が下りるのである。どすと云ふはづみに大切の水がぱつとこぼれる。下ろすのも厄介だが、また担ぎ上げるのが骨だ。
水汲み (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
平日しめしていはれしは、我雪頽なだれうたれしとき筆をりてたりしは、たふと仏経ぶつきやうなりしゆゑたゞにやはとて一ごと念仏ねんぶつ申て書居かきをれり
是故に凡て我が此言を聴きて之を行う者はいわの上に家を建し智人かしこきひとに譬えられん、雨降り、大水出で、風吹きて其家をうちたれども倒れざりき、そは磐をその基礎いしずえと為したれば也