“鐘撞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かねつ66.7%
かねつき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、夕方、私は教会の鐘撞かねつき男に道で会ったが、彼にこう言いかけて、どういうわけで思いとどまったのかわからない——
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
「またか、」と墓掘り人は言った、「鐘撞かねつきみたいなやつだな。いつも同じことばかりぐずってやがる。いいかげんにしろよ。」
かねが光る——光るてえば、鱗てえば、ここな、(と小屋を見て)鐘撞かねつき先生がってしめた、神官かんぬし様の嬢様さあ、お宮の住居すまいにござった時分は、背中に八枚鱗が生えた蛇体だと云っけえな。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わかい男ははばかって、鐘撞かねつき堂からのぞきつつその遊戯あそび見愡みとれたが……巨刹おおでら黄昏たそがれに、大勢の娘の姿が、はるかに壁にかかった、極彩色の涅槃ねはんの絵と、同一状おなじさまに、一幅の中へ縮まった景色の時、本堂の背後うしろ
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)