鐘撞かねつ)” の例文
しかし、夕方、私は教会の鐘撞かねつき男に道で会ったが、彼にこう言いかけて、どういうわけで思いとどまったのかわからない——
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
「またか、」と墓掘り人は言った、「鐘撞かねつきみたいなやつだな。いつも同じことばかりぐずってやがる。いいかげんにしろよ。」
「おおかたお寺の鐘撞かねつき堂を見て、死んだお父さんのことを思い出しているのだろう。ほんとに可愛そうな兄妹きょうだいだ」
ルルとミミ (新字新仮名) / 夢野久作とだけん(著)
「そんなら、鐘撞かねついて見ろ。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)