“兄妹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうだい79.0%
きやうだい10.1%
ふたり2.2%
けいまい2.2%
はらから2.2%
けうだい1.4%
あにいもと1.4%
あにいもうと0.7%
きようだい0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今しも、二人づれの兄妹きょうだいらしい日本人の少年少女が、入口の受付で、仁王におうさまのように大きいロシア人から、どなりつけられている。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「成程、——ところで、編笠乞食との間柄は何だらう。兄妹きやうだいとか、許嫁いひなづけとか、話ぶりで見當は付かなかつたらうか」
『えゝ。』と言つて、さも可笑相をかしさうな目附をする。昌作といふのは父信之の末の弟、兄妹ふたりには叔父に違ひないが、齡は靜子よりも一つ下の二十一である。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
母上兄妹けいまいつつがなきを喜びて、さて時ならぬ帰省の理由かくかくと述べけるに、兄はと感じ入りたるていにて始終耳を傾け居たり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
「呉侯はわが兄。兄妹はらからの間のことを、臣下の分際で、何を差出がましくいうぞとのみ、お耳にかけるふうもありません」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
野々宮兄妹けうだい里見兄妹さとみけうだいには上等の切符を買はせたと云つてゐる。万事が好都合だと云つてゐる。三四郎は与次郎の為に演芸会万歳を唱へた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それは、どちらもチルチル、ミチルの兄妹あにいもとの物語で、ことに男の主人公のチルチルが、前は十一歳の幼年時代、のちは十七歳の少年時代とわかれて、活躍してゐるからです。
もしやして、二人が兄妹あにいもうとだったら——と。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ながあひだ外国を旅行してあるいた兄妹きようだいの画が沢山ある。双方共同じ姓で、しかも一つところならべて掛けてある。美禰子は其一枚の前にとまつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)