“恙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つつが79.8%
つゝが14.3%
つゝ2.4%
つつがな1.2%
つつ1.2%
よう1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祭はこうしてつつがなく終りました。最後に町内を一めぐりした一団は、元の御神酒所の前へ帰って、ホッとした心持でくつろぎます。
於茲こゝにおいてりてきぬ。韓湘かんしやうなぐさめていはく、いたむことなかれ、われる、きみつゝがあらず、ひさしからずして朝廷てうていまたきみもちふと。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
つゝがなくうまいでしといふやうに言問ことゝひの前の人の山をくぐいでて見れば、うれしや、こゝ福岡楼ふくをかろうといふに朝日新聞社員休息所あさひしんぶんしやゐんきうそくじよふだあり、極楽ごくらく御先祖方ごせんぞがた御目おめかゝつたほどよろこびてろうのぼれば
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
七月上旬、青ヶ島に着き、そこから八丈島に送られ、流人御免るにんごめんの御用船に乗せられて、九月上旬、命つつがなく江戸の土を踏んだ。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
(またなんで首を吊ることがあるもんか?)それどころか、つつがなく退京しちまったんですよ。僕はつい今しがたあの人を汽車に乘っけて、たせてきたところなんです。
またようむしの事語りていわく、博士なにがしは或るとき見に来しが何のしいだしたることもなかりき、かかることはところの医こそく知りたれ。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)