“手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
82.1%
9.6%
5.3%
てて1.0%
しゅ0.3%
0.3%
てえ0.1%
てん0.1%
てゝ0.1%
しゆ0.1%
たな0.1%
てず0.1%
てづか0.1%
てに0.1%
てッ0.1%
ズキ0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太古たいこ遺跡ゐせき發掘はつくつに、はじめてくだしたのは、武藏むさし權現臺ごんげんだいである。それは品川しながはたくからきはめてちかい、荏原郡えばらぐん大井おほゐ小字こあざこと
冬青樹あおき扇骨木かなめ、八ツ木斛もっこくなぞいう常磐木ときわぎの葉が蝋細工のように輝く。大空は小春の頃にもまして又一層青く澄み渡って見える。
写況雑記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
すぐいちやつて、わけなくぐり出されちやつたんだが、條虫が出ちまつたら、その人は、一升も飮めなくなつちやつたんだが——
夏の夜 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
すると、すゞちやんはいつの間にか、ちゆッ/\と、ふちをしやぶつてゐました。それから、おててにもつてゐるがら/\をふりました。
ぽつぽのお手帳 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
それは、いかにも町奉行曲淵まがりぶち甲斐守の家士、得能万兵衛から、明四日千住骨ヶ原にて、しゅ医師何某が腑分をすることを、内報してきた書状だった。
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「モ、モ、モシ、……シタカタ。……オタスクダサアイ。……ガチギレソーダ。……アア……チル、……チル……」
「さうだことあねえで、そらたつとかうてえつんだすもんだ、倦怠まだるつこくつてやうねえ此等こツらがな」先刻さつきぢいさんはまたぱいをぐつとして呶鳴どなつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かあねえだ。もの、理合りあいを言わねえ事にゃ、ハイ気が済みましねえ。お前様も明神様お知己ちかづきなら聞かっしゃい。老耆おいぼれてんぼうじじいに、若いものの酔漢よいどれ介抱やっかいあに、出来べい。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おや、そんなところからお上りになりましたの? あちらへ入らつしたらちやんとおてゝを突いてをばさまにお辞儀をなさいましよ。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
昔は姜度きやうとたんするや、李林甫りりんぼしゆ書を作つていはく、聞く、弄麞ろうしやうよろこびありと。客之を視て口をおほふ。蓋し林甫りんぽ璋字しやうじを誤つて、麞字しやうじを書せるを笑へるなり。
ついと強往しひゆたなさきに
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
そもそも天の此文しぶんほろぼさざるの深意なるべし。本日たまたま中元、同社、てずから酒肴しゅこうを調理し、一杯をあげて、文運の地におちざるを祝す。
中元祝酒の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
東大寺は常在不滅じやうざいふめつ実報寂光じつぱうじやくくわうの生身の御仏とおぼしめしなずらへて、聖武皇帝、てづかみづかみがたて給ひし金銅十六丈の廬舎那仏るしやなぶつ烏瑟うしつ高くあらはれて、半天の雲にかくれ、白毫びやくがう新にをがまれ給ひし満月の尊容も
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
は人にたすけられて高所たかきところ逃登にげのぼはるか駅中えきちゆうのぞめば、提灯ちやうちんたいまつともしつれ大勢の男どもてに々に木鋤こすきをかたげ、雪をこえ水をわたりこゑをあげてこゝにきたる。
躍るようなてッつきで引上げて参りましたがね、ええ、お羽織はお返し申します。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私が今度、こんな目に会いましたのも、多分、この案内を嗅ぎ付けた事を知って、釜山の方へズキをまわしたのでしょう。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
八人の舞人がてんに執つた阿礼木(貞観儀式)は、ハヤくとりものの枝を、直ちにシカ呼ぶまで変つて居たのか、其ともまだ、此古い祭りには、古風なみあれ木が宮中に樹てられ
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)