すると、すゞちやんはいつの間にか、ちゆッ/\と、ふちをしやぶつてゐました。それから、お手にもつてゐるがら/\をふりました。
「そらね、この小父さんはお前のお母さんを御存じだったかただよ、お父さんたちの仲好しだったんだよ。だからちっとも怖くはないんだよ、さ、お手をお出し。」
「へえ、何どっしゃろ……偉い可愛らしい手どっせ」
彼等にはまた人殺す、見えないお手がありまして
お手には重い
“手”の解説
(出典:Wikipedia)