“手水鉢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうずばち83.2%
てうづばち12.9%
てうずばち1.0%
てふづばち1.0%
てみずばち1.0%
てみづばち1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らの遠くなったのを見とどけて再び内へ引っ返して、手水鉢ちょうずばちの水で足の泥を洗っていると、綾衣は手拭を持って来て綺麗に拭いてやった。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ジインと鉄瓶の湯の沸く音がどこか下の方にしずかに聞え、ざぶんと下屋げやの縁側らしい処で、手水鉢ちょうずばちの水をかえす音が聞える。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
○十三日 岡来る。共に香取を訪う。狭き庭の中垣ともいわず手水鉢ちょうずばちともいわず朝顔を這いつかせたり。蔓茘枝つるれいしの花もまじり咲く。
草花日記 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
この手水鉢てうづばちの下の植込みと、白い砂利が血に洗はれて居ります。これは曲者が主人を斬つた後で脇差わきざしの刄を洗つたのでございます。
「くみちやん、あとでお手水鉢てうづばちへ水を入れといて下さいな。すつかり片附いたらこちらへ入らつしやい。まあほんとにいゝ画だわね。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
やが小用こようした様子やうす雨戸あまどをばたりとけるのがきこえた、手水鉢てうづばち干杓ひしやくひゞき
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そして縁の柱によったまゝ、手水鉢てうずばちのそばの紫陽花あぢさいの葉をちぎってた嫂は、そこを通りすぎやうとした。
(新字旧仮名) / 素木しづ(著)
幾ら水を換へて置いても、雨上あめあがりには屹度、手水鉢てふづばちの底に蚯蚓が四五匹づゝウヨ/\してゐた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
その時は、いつでも、手水鉢てみずばちの傍にある、擬宝珠ぎぼしゅの葉に眼を移した。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其時は、いつでも、手水鉢てみづばちそばにある、擬宝珠ぎぼしゆうつした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)