“擬宝珠”のいろいろな読み方と例文
旧字:擬寶珠
読み方(ふりがな)割合
ぎぼし27.5%
ぎぼうしゅ22.5%
ぎぼしゅ20.0%
ぎぼうし17.5%
ぎぼしゆ5.0%
ぎばうしゆ2.5%
ぎほうじゅ2.5%
ぎぼうしゆ2.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“擬宝珠”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本4.6%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行1.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
濡れた帽子を階段擬宝珠ぎぼしに預けて、瀬多の橋に夕暮れた一人旅という姿で、茫然ぼうぜんとしてしばらくたたずむ。……
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
町人百姓までこの行幸のために尽力守衛せよというような張り紙を三条大橋の擬宝珠ぎぼしに張りつけたものがあって
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その枝があつまって、中がふくれ、上ががって欄干の擬宝珠ぎぼうしゅか、筆の穂の水を含んだ形状をする。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
気軽に答えて、森林の小径を降って行った。快活に、なにか西洋の歌らしいものを口吟くちずさみながら、擬宝珠ぎぼうしゅの屋根の方角へ、姿が消えた。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
遁げつつ薄紫の肩掛で、まげびんおおいながら、曲る突当りの、欄干の交叉こうさする擬宝珠ぎぼしゅに立つ。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白い石に野羽玉ぬばたまの波をまたぐアーチの数は二十、欄に盛る擬宝珠ぎぼしゅはことごとく夜を照らす白光のたまである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
も見るかげがなくはげて、抜けかかった屋根がわらの上に擬宝珠ぎぼうしの金がさみしそうに光っていた。
日光小品 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お兼は立去りあえずかしらを垂れたが、つと擬宝珠ぎぼうしのついた、一抱ひとかかえに余る古びた橋の欄干に目をつけて、嫣然えんぜんとして、振返って、
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其時は、いつでも、手水鉢てみづばちそばにある、擬宝珠ぎぼしゆうつした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
擬宝珠ぎぼしゆも長く見詰めてゐると、すぐいやになる位であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
暖簾のれんの色、車の行きかひ、人形芝居の遠い三味線の——すべてがうす明い、もの静な冬の昼を、橋の擬宝珠ぎばうしゆに置く町のほこりも、動かさない位、ひつそりと守つてゐる……
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
緑の林の中に、赤、白、青、黄、紫の五色の旗がひるがえり、祠の屋根に黄金色こがねいろ擬宝珠ぎほうじゅが夕陽をうけて光り出した。
或る部落の五つの話 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
私はその女のかんざしを揷した髪の上から鼠色の頭巾を冠つた形がさきの尖つた擬宝珠ぎぼうしゆによく似て居たことを覚えて居る。
(新字旧仮名) / 島崎藤村(著)