『犬』
此節私はよく行く小さな洋食屋がある。あそこの鯛ちり、こゝの蜆汁、といふ風によく猟つて歩いた私は大きな飲食店などにも飽き果てゝ、その薄汚い町中の洋食屋に我儘の言へる隠れ家を見つけて置いた。青く塗つた窓際には夏からあるレエスの色の褪めたのが掛つ …
著者 | 島崎藤村 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「中央公論」1913(大正2)年1月 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約9分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約15分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
辛
適
端
置
止
眼前
為
屋
皺枯
家中
異
細
微笑
悪寒
何卒
今日
昨日
斯
鯛
擦
盥
直
石鹸
穢
蜆汁
褪
詑
除
雑巾
静止
馴染
我儘
厭
可恐
啜
失策
前垂
内
其様
怜悧
指
何事
恍
訛
下婢
肉差
食卓
例
見倣
傍
側
調戯
身体
入物
遣
光沢
関
隆
狆
慇懃
暖簾
最早
気立
汚点
注
溝板
牝
牡蠣
匙
独語
猟
瓶
由
平素
屋外
家
好
嗅
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