“汚点”のいろいろな読み方と例文
旧字:汚點
読み方割合
しみ94.2%
おてん3.9%
にじみ1.0%
はね1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶卓のクロース皮膚の汚点しみをつけて、無上の快楽については妥協政治で解決する弾力のある男女がおかぼれ同士のように話しつづけた。
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
「うん、なんか附いてはいるが——」若い男は注射器を、明り窓の方にかして、その茶色の汚点おてんに眺め入った。「電灯はきませんか」
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しおしおとある白地の浴衣の、処々裂け破れて肩や腰のあたりには、見るもいぶせき血の汚点にじみたるを、乱次無しどけな打纏うちまとい、衣紋えもん開きて帯も占めず、くれないのくけひもを胸高に結びなし、はぎあらわに取乱せり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
真白いたびに、ぬかるみの汚点はねが二三カ所ついた。女は別に気にしなかった。
(新字新仮名) / 久坂葉子(著)