“汚濁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おじょく50.0%
おだく30.0%
けがれ10.0%
をぢよく10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はじめて久我と逢ってからまだ四月にも足らないのに、ひとりはもう空へかえり、ひとりは汚濁おじょく雑爼ざっそのなかへのこされた。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
世を汚濁おだくする年来の罪府の元兇を、きょうこそは、逮捕すると洩らしてここの門を出た彼。その元兇とは、いったい何者なのか、どこにいるのか。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『爾、思ひあがれる芸術家よ。先づその矜持ほこりを捨てよ。次に、その中に淀める汚濁けがれを浄めよ、次に、小さなる皮肉と小さなる観察とを捨てよ。しかして、野にある羊かひの如く賤しかれ』
J. K. Huys Mans の小説 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
交際よ、汝陰鬱なる汚濁をぢよくの許容よ
山羊の歌 (新字旧仮名) / 中原中也(著)