“おじょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
汚辱61.1%
汚濁27.8%
汙辱5.6%
穢辱5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悲壮の美あり、崇高すうこうの観念あり。汚辱おじょくも淫慾も皆これ人類活力の一現象ならずして何ぞ。彼の尊ぶ所は深甚なる意気の旺盛のみ。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
三十一歳までの清浄身しょうじょうしんを、なげうって、現在の僧侶にいわせれば、汚濁おじょくの海、罪業の谷ともいうであろう、蓄妻ちくさい噉肉たんにくやからになろうという意志を固めているのだ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
竜樹身をおさめ、王に依りて立つ。ここに於て始めて悟る、本の苦を為さんと欲して、徳を敗り身を汙辱おじょくせりと。
限りない尊敬の念を持っている六条院に穢辱おじょくを加えるに等しい欲望をこうして衛門督がいだくようになった。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)