“噉肉”の読み方と例文
読み方割合
たんにく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三十一歳までの清浄身しょうじょうしんを、なげうって、現在の僧侶にいわせれば、汚濁おじょくの海、罪業の谷ともいうであろう、蓄妻ちくさい噉肉たんにくやからになろうという意志を固めているのだ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「知らぬか! 蓄妻噉肉たんにくは、堕獄だごくの罪にひとしいおきてになっていることを」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かたちこそ、染衣せんえまとっておりますなれど、蓄妻ちくさい噉肉たんにくの俗に馴れて、いまだに、美食玉住の在家ざいけをふり捨てもかなわず、こうしてただ心とおこないとに、大きな矛盾を持ちながら念仏を申しておることゆえ
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)