“染衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しめごろも33.3%
せんえ33.3%
せんい16.7%
ぜんい16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卑弥呼は薄桃色の染衣しめごろもに身を包んで、やがて彼女の良人おっととなるべき卑狗ひこ大兄おおえと向い合いながら、鹿の毛皮の上で管玉くだだまと勾玉とをけていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
染衣せんえそでにすがりついて、ふと、網代笠あじろがさの下からあおいだ伊那丸いなまるは、あッといって、ぼうぜん——ただぼうぜん、その手をはなしてこういった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つむりをまろめ、染衣せんいをまとい、さしも数年にわたって、北陸の山野をふるわしていた猛虎も、いまは手頸てくびにかけた一聯の数珠じゅずに、自分で自分の覇気はきいましめていた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とふらふこそ誠の安樂あんらく成んとて幡隨院ばんずゐゐんの弟子となり剃髮ていはつ染衣ぜんいに状を變名を自貞じていと改め淺草あさくさ今戸にいほりを結び再法庵さいほふあんと號し母諸共におこなひ濟し安く浮世をすごせしとかやいほりの壁に種々いろ/\和歌わかありけるが其中に
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)