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しめごろも
ふりがな文庫
“しめごろも”の漢字の書き方と例文
語句
割合
染衣
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
染衣
(逆引き)
卑弥呼は薄桃色の
染衣
(
しめごろも
)
に身を包んで、やがて彼女の
良人
(
おっと
)
となるべき
卑狗
(
ひこ
)
の
大兄
(
おおえ
)
と向い合いながら、鹿の毛皮の上で
管玉
(
くだだま
)
と勾玉とを
撰
(
え
)
り
分
(
わ
)
けていた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
染
(
そめ
)
木が
汁
(
しる
)
に
染衣
(
しめごろも
)
を
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
彼女は、長羅を身辺に引き寄せる手段として、
胄
(
かぶと
)
の上から人目を奪う
紅
(
くれない
)
の
染衣
(
しめごろも
)
を
纏
(
まと
)
っていた。一団の
殿
(
しんがり
)
には背に投げ槍と食糧とを
荷
(
にな
)
いつけられた数十疋の野牛の群が
連
(
つらな
)
った。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
大兄の
哄笑
(
こうしょう
)
は
忍竹
(
しのぶ
)
を連ねた
瑞籬
(
みずがき
)
の横で起ると、
夕闇
(
ゆうやみ
)
の微風に揺れている
柏
(
かしわ
)
の
棖
(
ほこだち
)
の傍まで続いていった。卑弥呼は
染衣
(
しめごろも
)
の
袖
(
そで
)
を
噛
(
か
)
みながら、遠く松の茂みの中へ消えて行く大兄の姿を見詰めていた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
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