“柏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしわ71.1%
かしは18.9%
がしわ4.4%
はく3.3%
かえ1.1%
がしは1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから鉄砲打ちが何か云ったら、『なんだ、かしわの木の皮もまぜておいたくせに、一俵二テールだなんて、あんまり無法なことを云うな。』
毒もみのすきな署長さん (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かしはの木大王も白いひげをひねつて、しばらくうむうむと云ひながら、じつとお月さまをながめてから、しづかに歌ひだしました。
かしはばやしの夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
今出て来たばかりの暖簾のれんの内へ、二人はもう引っ返している。大きな三ツがしわの紋を三つに割って、端に、角屋すみやとしてある暖簾であった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
の時代にはしょうを植えました。いんの時代にははくを植えました。周の時代になってからは、りつを植えることになりましたが、それは人民を戦慄せんりつさせるという意味でございます。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
約之と優善とは榛軒のぢよかえと同庚で、若し大正丁巳までながらへてゐたら、今の曾能子そのこ刀自と倶に、八十三歳になつてゐる筈である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
びろがしはだゆげに、かぜゆらゆる初夏はつなつ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)