“柏餅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしわもち78.6%
かしはもち21.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
起きるのに張合がなくて、細君の、まだ裸体はだか柏餅かしわもちくるまっているのを、そう言うと、主人はちょっと舌を出して黙ってく。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
第三十六 米のオムレツ は手軽にすると普通のオムレツを焼いて中へ御飯を入れて塩胡椒を振って柏餅かしわもちのように合せますがそれでは味がありません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
うすい蒲団へ柏餅かしわもちにくるまって、気の小さい目をしながら、みんなの馬鹿話を聞いていると、何時までも飽きない気がする。
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
去年のかしわの葉を塩漬にしておかぬと、端午たんご節供せっくというのに柏餅かしわもちは食べられぬ。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
向側の「かめや」にても十九日にはやはり青竹にて手すりをこしらえ、柏餅かしわもちをその日ばかり売ります。
白い股引もゝひき藁草履わらざうりを穿いた田子たごそのまゝの恰好かつかうして家でこさへた柏餅かしはもちげて。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
「あつしも男の子でせう、それに間違ひもなく獨り者だ。鯉幟や五月人形の贅は言はないが、せめては柏餅かしはもち位にありつけないものかと朝つから二三軒、男の子のありさうなところを當つて見ましたが——」
五月五日の柏餅かしはもちは、餅を柏の葉に盛るといふ、最古の型を守つてのものである。
冬至の南瓜 (新字旧仮名) / 窪田空穂(著)