“青梅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうめ68.6%
あをうめ11.4%
あおうめ8.6%
セイバイ5.7%
あおめ2.9%
あをめ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれの青梅と眼がついたな、あの金襴きんらん織りの守り袋からだよ。ありゃ青梅おうめ金襴といってな、ここの宿でなきゃできねえ高値こうじきなしろものさ。
青梅あをうめに言葉すくなき別れかな
俳句 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
母なる人が、青梅あおうめにあたって、月たぬうちに早産したせいだとか。——いわゆる月足らずの子であったとみえる。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
青梅セイバイ、酒ヲテ、英雄ヲ論ズ——。さっきから詩の初句だけできているが、後ができない。君、ひとつそれに、あとの詩句をつけてみんか」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
砂利じゃり玉石たまいしは玉川最寄もよりから来るが、沢庵たくあん重石おもし以上は上流青梅あおめ方角から来る。一貫目一銭五厘の相場そうばだ。えらんだ石をはかりにかけさせて居たら、土方体どかたていの男が通りかゝって眼をみは
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
井荻ゐをぎ村といふ名に応はしい趣があつたが、青梅あをめ街道をわざわざ馬車でこの別荘へ通ふといふのが、長く外交官生活をした先代郷田謙三がうだけんざうの思ひつきであつた。
落葉日記 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)