青梅あおめ)” の例文
砂利じゃり玉石たまいしは玉川最寄もよりから来るが、沢庵たくあん重石おもし以上は上流青梅あおめ方角から来る。一貫目一銭五厘の相場そうばだ。えらんだ石をはかりにかけさせて居たら、土方体どかたていの男が通りかゝって眼をみは
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
少し西北には、青梅あおめから多摩川上流の山々が淡く見える。西南の方は、富士山も大山も曇った空にひそんで見えない。唯藍色あいいろの雲の間から、弱い弱い日脚ひあしが唯一筋はすに落ちて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)