“相場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうば50.0%
さうば44.1%
あいば2.9%
ほう2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、トムきちが、真物ほんものどおりの相場そうばで、正直しょうじきったとると、たちまち、主人しゅじんかお不機嫌ふきげんわって、おこしました。
トム吉と宝石 (新字新仮名) / 小川未明(著)
うですね、年少としわか田舍ゐなか大盡だいじんが、相場さうばかゝつて失敗しつぱいでもしたか、をんな引掛ひつかゝつてひど費消つかひぎた……とでもふのかとえる樣子やうすです。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ここから南へ一里半、幡豆郷はずのごう乙川おとかわ、小宮田、横須賀、鳥羽とば、岡山、相場あいば宮迫みやはざまの七村は、足利氏の昔から吉良氏の領地じゃ——知らぬようだから教えておいてやろう。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒眼鏡をかけて、糸織の袷羽織あわせばおりに、角帯をしめて、茶の中折帽、東京から来て今生糸いと相場ほうへ思惑をしてみたが、ちょっと、追敷おいじきが足らなくなったからと、軽く言っているのだがね……
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)