“生糸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きいと81.3%
いと18.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのほか色々の物にそういう違いがあると申しますが食物ばかりでありません。生糸きいとも日本のは大層ゴム質が多くって西洋のはすくないそうです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
この二ノ宮と云うのは、天下の二ノ宮と云われた生糸きいと商人で、一時は全く旭日きょくじつの勢いにあったと云う一家だと云う事だ。
魚の序文 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
桑原治平は生糸いと商人だから糸を送り、橋本幸三郎が金を出して呉れましたから、立派に機屋を出して大層栄えました、末お芽出度いお話でございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
黒眼鏡をかけて、糸織の袷羽織あわせばおりに、角帯をしめて、茶の中折帽、東京から来て今生糸いと相場ほうへ思惑をしてみたが、ちょっと、追敷おいじきが足らなくなったからと、軽く言っているのだがね……
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)