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生糸
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きいと
ふりがな文庫
“
生糸
(
きいと
)” の例文
その
外
(
ほか
)
色々の物にそういう違いがあると申しますが食物ばかりでありません。
生糸
(
きいと
)
も日本のは大層ゴム質が多くって西洋のは
寡
(
すくな
)
いそうです。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
この二ノ宮と云うのは、天下の二ノ宮と云われた
生糸
(
きいと
)
商人で、一時は全く
旭日
(
きょくじつ
)
の勢いにあったと云う一家だと云う事だ。
魚の序文
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
法学士
(
はふがくし
)
が
一人
(
ひとり
)
、
工学士
(
こうがくし
)
が
二人
(
ふたり
)
、
地方
(
ちはう
)
の
病院長
(
びやうゐんちやう
)
が
一人
(
ひとり
)
、
生命保険
(
せいめいほけん
)
会社員
(
くわいしやいん
)
が
一人
(
ひとり
)
、
日本鉄道
(
にほんてつだう
)
の
駅長
(
えきちやう
)
が
一人
(
ひとり
)
、
商館番頭
(
しやうくわんばんたう
)
が
築地
(
つきぢ
)
(
諸機械
(
しよきかい
)
)と
横浜
(
よこはま
)
(
生糸
(
きいと
)
)とで
二人
(
ふたり
)
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
生糸
(
きいと
)
や
羽二重
(
はぶたえ
)
の輸出につれて、その頃、居留地の商館から外地向けの絹ハンケチが
夥
(
おびただ
)
しく売れていたのである。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私
(
わたし
)
、
蚕糸試験所
(
さんししけんじょ
)
へいっておねがいして、一
匹
(
ぴき
)
もらってきてあげるわ。あそこは、かいこや
生糸
(
きいと
)
のことをしらべているお
役所
(
やくしょ
)
だから、かいこがかってあると
思
(
おも
)
うわ。
正ちゃんとおかいこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
これは里ことば——すなわち、地方のことばですが、木曾の木とは、
生糸
(
きいと
)
の
生
(
き
)
、
生
(
き
)
そばの
生
(
き
)
と同じで、
生
(
き
)
のままの麻のことを言った古いことばであろうということです。
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その土地の内に
産
(
さん
)
する
生糸
(
きいと
)
は一切
他
(
た
)
に
出
(
いだ
)
さずして政府の手より仏国人に
売渡
(
うりわた
)
さるるよう
致
(
いた
)
し
度
(
た
)
し、
御承知
(
ごしょうち
)
にてもあらんが仏国は世界第一の
織物国
(
おりものこく
)
にして生糸の
需用
(
じゅよう
)
甚
(
はなは
)
だ
盛
(
さかん
)
なれば
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
母親達はあるいは繭を、あるいは
手繰
(
てぐり
)
の
生糸
(
きいと
)
を、あるいは
乾柿
(
ほしがき
)
を、あるいは
藁
(
わら
)
つとに入れた泥だらけのわさびなどをそっと持ち出して来ては、その三分の一にも値いしないものと交換する。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
当時江戸政府は
生糸
(
きいと
)
貿易にひどい干渉を加えていた。——
尊攘戦略史
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
生糸
(
きいと
)
は、
日本
(
にっぽん
)
の
大事
(
だいじ
)
な
産業
(
さんぎょう
)
だって、それで
先生
(
せんせい
)
がみんなに
飼
(
か
)
ってごらんとおっしゃったのです。
芽は伸びる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
木曾地方への物資の販路を求めて西は馬籠から東は
奈良井
(
ならい
)
辺の奥筋まで入り込むことはおろか、
生糸
(
きいと
)
売り込みなぞのためには百里の道をも遠しとしない商人がそこに住む。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
通商貿易
(
つうしょうぼうえき
)
の
利益
(
りえき
)
など最初より期するところに非ざりしに、おいおい日本の
様子
(
ようす
)
を見れば
案外
(
あんがい
)
開
(
ひら
)
けたる国にして
生糸
(
きいと
)
その他の
物産
(
ぶっさん
)
に
乏
(
とぼ
)
しからず、
随
(
したがっ
)
て案外にも外国品を
需用
(
じゅよう
)
するの力あるにぞ
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
あの人はぐずぐずしてやしません。横浜の商売も
生糸
(
きいと
)
の相場が下がると見ると、すぐに見切りをつけて、今度は京都の方へ目をつけています。今じゃ
上方
(
かみがた
)
へどんどん生糸の荷を
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
求めらるるものは幾世紀もかかって積み重ね積み重ねして来たこの国の文化ではなくて、この島に産する
硫黄
(
いおう
)
、
樟脳
(
しょうのう
)
、
生糸
(
きいと
)
、それから金銀の
類
(
たぐい
)
なぞが、その最初の
主
(
おも
)
なる目的物であったのだ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
あの人は即答はできないが、一同でよく相談して来ると言って、いったん中津川の方へ引き取って行きました。それから、あなた、
生糸
(
きいと
)
取引に関係のあったものが割前で出し合いまして、二百両耳を
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
糸
常用漢字
小1
部首:⽷
6画
“生糸”で始まる語句
生糸相場
生糸貿易
生糸屋
生糸問屋
生糸専売
生糸工場